フォードのブログ

理系大学院生のブログです。

2020年07月の読書記録

今月はコロナ感染が拡大し,台風が発生しないイレギュラーな月だった.そんな7月の読書記録.

技術書編

試して学ぶDockerコンテナ開発

試して学ぶ Dockerコンテナ開発

試して学ぶ Dockerコンテナ開発

今の時代コンテナは避けて通れないのでこの本でDockerの勉強をすることに.RailsやJupyterコンテナを起動しているが,JupyterはともかくRailsを一度動かした経験がないので一つ一つのコマンドの意味が理解できずに詰まってしまう.それでもコンテナはポータビリティの意味で便利だなと再確認.

スターティングGo言語

スターティングGo言語

スターティングGo言語

マイクロサービスだとGo言語で実装されることも多いかなと思いGOの入門書的な本を読んでみた.最初にパッケージにおけるディレクトリ構成やテストに触れられているのがありがたい.Go言語は仕様がシンプルなので次に勉強するときはAPIを作ることを想定して範囲を絞って勉強しようと思う.

みんなのGo言語

以前読んだときは最後まで読みきれなかったのだけど,今回は一番最後のデータベースに接続するところが一番ためになった.データベースに接続するAPIにGo言語が採用されることが多いのかは定かではないけれど.

初めてのGraphQL

初めてのGraphQL ―Webサービスを作って学ぶ新世代API

初めてのGraphQL ―Webサービスを作って学ぶ新世代API

本当に初めてGraphQLにこの本を通じて触れた.REST APIですらしっかり作りきったことはないというのにいきなりGraphQLに挑んだので読み進めるのが遅いこと遅いこと.本の中ではjavascriptのサンプルコードがあるけれど自分はpythonのgrapheneというライブラリを使って勉強していたので苦労した.javascriptでやれという話ではあるけれどわからないのがjavascriptの文法的な部分かGraphQLの部分かを分けたかったのでいっそ慣れたpythonでやってみようと思ったわけである.いくつか動くコードはかけて雰囲気も掴めてきたので次はデータベースとつなげて複雑なクエリにも対応できるようにしたい.

分散システムデザインパターン

コンテナを使ったデザインパターンのインデックスを作っておこうと読んでみた.Kubernetesのサンプルコードもあって便利.一通り読んでコンテナで例えばバッチ処理を実装しようと思った時に立ち戻ろうと思った.

その他

ストーリーとしての競争戦略

たまたまとった一見非合理な戦略が実は競争力の源泉になることがあり,その戦略は外部から見ると非合理なので真似されず中途半端に模倣した他の会社が自滅していくというパターンは読んでいて面白かった.ただ成功した企業のストーリーを後から聞いたら確かにもっともらしく感じるが,実際は最初からストーリーを固めて事業を始めているものでもないと知り成功する法則を見出すことはできないのだろうなとも思った.

選挙制を疑う

選挙制は民主主義と同義語ではなく時に民主主義にとって有害にすらなりうるというのが基本的考え.古代ギリシャでは市民のみが政治的に平等で選挙で選ばれた市民が入れ替え制で政治を行っていたらしいが現代では現実的ではなさそう.

議院内閣制

イギリスの議院内閣制でも首相のリーダーシップが突出する形に変貌しているらしい.国の数だけ政治制度はあるわけで日本の政治制度の問題点が外国にはないわけではないのだなと感じた.

ファーウェイ と米中5G戦争

ファーウェイと米中5G戦争 (講談社+α新書)

ファーウェイと米中5G戦争 (講談社+α新書)

Googleが中国から撤退してくれたおかげで今中国は5G戦争を戦えているという中国政府高官のコメントが印象的だった.この本の中のフランス人が言っているように結局世界の国々はアメリカに情報を取られるか中国に情報を取られるかを選ぶだけだなと.

ヘルダーリン詩集

ヘルダーリン詩集 (岩波文庫)

ヘルダーリン詩集 (岩波文庫)

世の喝采と人生の半ばが印象的だった.古代ギリシャや自然を礼賛している詩が多いが日本語訳だといまいち雰囲気がわからないのか原文を読んでもこんな感じなのかがわからなかった.

日本社会のしくみ

日本の労働習慣(終身雇用制,年功序列制など)が明文化されずに社会に根付いているしくみだとしてその歴史的経緯を明らかにしている.これはおすすめの本だと思う.戦前の職員がある種特権階級で戦後の混乱期に職員と職工が同じように生活苦に陥る中で会社単位の労働組合が作られた(外国では職能別に労働組合が組織されることが多いらしい)というのが歴史的経緯らしい.この会社別の労働組合があるが職能別の労働組合がないことが転職が一般的でなかったり会社に忠誠を誓って退職金を人質にとられながら年功制の賃金をもらったりするという日本の労働慣習につながっている.この本にも書かれているが社会の仕組みを変えるのは大変そう.

ソフトウェアファースト

ソフトウェア・ファースト

ソフトウェア・ファースト

なぜ日本のITエンジニアがSIerに多いかの仮説が個人的に腑に落ちた.簡単に労働者を解雇できない日本だと自社にITエンジニアを抱え込むのはプロジェクトが終わった後余計な人員を抱えることになって企業的には避けたくて,経営層はIT部門を単なる効率化の手段としか考えず競争力の厳選だと思わないからあまり投資したがらないので外部のSIerに外注していたと.この本に書かれているようなソフトウェアファーストを掲げる企業になるには経営層の強力なコミットが必要そうだなと思った.

終わりに

夏休みも外に出歩けそうにないので読書が捗りそう.