フォードのブログ

理系大学院生のブログです。

2020年11月の読書記録

最近は体感でも寒くなり,関係があるのかわからないが新型コロナの感染者数も急増している.会社の懇親会も中止となり4月頃のような気持ちになってきた.そんな11月の読書記録.

技術書編

プログラマのためのGoogle Cloud Platform入門

GCPのグローバルネットワークからプロジェクトの作り方など初めて読むにはいい本だった.GAEでアプリをデプロイしたりDNSロードバランサーで負荷分散したりGKEでコンテナをホストしたりと内容は盛り沢山だがクラウドに初めて触る人が消化できるのだろうか.

しくみがわかるKubernetes

タイトル通りKubernetesの各コンポーネントや概念についてわかった気がする.このように本で学ぶとコントロールプレーンに何があるかなどがわかりやすかった.マニフェストを書いて動かしてはいないので時間を見つけてデプロイしたい.

その他

免疫の意味論

免疫の意味論

免疫の意味論

自己と非自己を峻別する免疫についての本.ウズラの脳が移植されたニワトリというキメラ動物ではニワトリの免疫系がウズラの脳細胞を殺してしまうらしく,脳が自己がどこまでかを決めているわけではないとのこと.自己の同一性というのは哲学的なテーマだが免疫系,エイズ,アレルギーといった話題は面白かった.

京都を壊した天皇、護った武士

天皇と歴代の幕府や武士の関係性がわかって面白かった.宮廷での位が権威を図る物差しとして便利だったことが天皇家が滅ぼされなかった理由で有るようだ.京都御所文化遺産としての価値しかないっぽい.

おもてなし幻想

顧客満足度とロイヤリティの相関は低いので顧客に丁寧なおもてなしをするよりもセルフサービスを充実させて顧客が自分だけで解決できるようにしたほうがいいらしいい.ディズニーワールドでの肯定的にお客さんに返答するというマニュアルが面白かった.

ミッシングワーカーの衝撃

ミッシングワーカーという失業率でトラッキングできない人間を初めて知った.ある意味失業率という単一の評価指標だけを重視して労働政策を決めることの危うさを明らかにしているという点で測りすぎに通じるところがあると思う.

世界を動かすイスラエル

世界を動かすイスラエル (NHK出版新書)

世界を動かすイスラエル (NHK出版新書)

  • 作者:剛, 澤畑
  • 発売日: 2020/07/10
  • メディア: 新書

イスラエルを軸にイランやサウジアラビアなどの中東情勢が解説されている.ここらへんの情勢解説はニュースなどの点の解説を聞いてもよくわからず,ある程度の時間軸で推移を解説した線での解説がないとわからなかったのでありがたい.ただこの本に書かれている内容も新しいアメリカ大統領就任に伴って陳腐化してしまうのだろう.

証言 治安維持法

よっぽど共産主義が戦前の日本の体制にとって恐怖だったのだなというのがよくわかる.共産主義が広がる経済苦などの土壌があったのにもかかわらずそうした根本的な問題から目を背けてただただ共産主義を弾圧しようとしていたのは愚かだと思う.そういう意味では現在にも通じる話だとは思った.

臓器たちは語り合う

人間の体が脳を司令塔として臓器はその指令を聞いて働くものだという通説から,臓器同士がメッセージ物質をやり取りして活動するネットワークのようなものだという考えに移り変わりつつあるという面白い本だった.人間の臓器もAPIでやり取りし合うマイクロサービス群のようなものだというふうに考えられ始めているのだろうか.