フォードのブログ

理系大学院生のブログです。

2021年03月の読書記録

今月で入社から一年が経ち新卒ではなくなってしまう(厳密には新卒入社二年目になるけど).一年手厚い研修もしてもらいOJTもしてみたけれど会社や社会に貢献できているという感覚はない.早く一人前になりたい.そんな今月の読書記録

技術書編

Real World HTTP

Real World HTTP 第2版 ―歴史とコードに学ぶインターネットとウェブ技術

Real World HTTP 第2版 ―歴史とコードに学ぶインターネットとウェブ技術

  • 作者:渋川 よしき
  • 発売日: 2020/04/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

HTTPの歴史などが書かれていてとても良かった.何気にHLSの話やCDNの話も出てきてウェブ技術をたくさん書いている.恥ずかしながらHTTPのヘッダーやボディ,メッセージコードも詳しくはしらなったのでまだまだ知らないことばかりだなと再確認できた.

AWSではじめるLinux入門ガイド

AWSではじめるLinux入門ガイド

AWSではじめるLinux入門ガイド

  • 作者:山下 光洋
  • 発売日: 2020/04/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

EC2のAmazon Linux 2を題材にLinuxに入門してみる本.AWSアカウントを作ってMFAを有効にしましょうと書いていたり,ssh接続するのではなくSystems ManagerのSession Managerを使いましょうなどちゃんと推奨事項に則っているなと感じた.Linuxの簡単なコマンドとかユーザー管理からDockerを動かしたりRDBを動かしたりまで幅広く扱っているがDockerは本当に動かすだけといった感じ.

その他

女性のいない民主主義

女性のいない民主主義 (岩波新書)

女性のいない民主主義 (岩波新書)

日本のジェンダーギャップが高いというのはいろいろなところで言われているが政治の世界で女性議員が少ないとどのような弊害が出るかということが解説されている.たとえば女性の大学進学に家族の理解がない場合社会がどこまで介入していいのかと考えると難しいなと思いつつ,それでも是正しないといけないと思いつつ.

民族とネイション

民族とネイションはエスニシティ的な意味を含むかどうかで違っていたりして難しい概念だがこの本はよくまとまっている.ある言語を別の言語とみなすか方言とみなすかや民族を別の民族と考えるかどうかなどは明確な決まりがあるというよりも歴史的な国民国家観がどのタイミングで始まったかに依存し正解がないのが難しい.

大学とは何か

大学とは何か (岩波新書)

大学とは何か (岩波新書)

中世ヨーロッパにおける大学と国民国家が広まり国の知を結集する場として浮上してくる大学,さらにはフンボルト型の研究大学アメリカの大学院などがそれぞれ連続しているわけではなく,中世ヨーロッパの大学は一度知の舞台を専門学校にその座を譲っていたという主張は面白い.日本にとっての大学や高等教育は何かは後半1/4程度の紙面を割いて書かれているが西洋の学問を翻訳輸入することを頑張ってきて知というものに対する確固たる考えがない日本人に大学とは何かを論じることは難しいと思う.

教育虐待・教育ネグレクト

大学三年生の頃東京メトロの電車に乗っていると小学校二年生くらいの女の子と母親がドアのそばで立っていた.多分塾に行く前で母親がなんでこんな問題も解けないのかと叱責して女の子は泣きながら消しゴムで問題集の答えを消している.3分ほど罵倒し続けたあと駅について母親が女の子の手を乱暴に引っ張って降りて行った.この本を読んでいてあの時のいたたまれない気持ちが蘇ってきた.